DNA光回復用特殊蛍光灯
実用化したときどのような商品を考えているか(図やブロック図などで示す)
現在、開発のどの段階か、どこまで確認されているか、何が未解決か
今後、何をやるのか、開発の具体的な技術課題は何か、それをどうやって解決するのか
400nm帯域の光が、植物および生体(特にヒト)に与える効果を最大限引き出すための技術開発。 植物においてはクロロフィルの活性を、生体においてはヘモグロビンの活性をねらいとする。
植物の光合成を促進する目的で、「植物育成光源」が研究されており、有用な効果をもたらすとして商品化されているものは、470nm、660nmの波長帯域のLEDである。
しかし、実際のクロロフィルの光スペクトル吸収が極大になる作用スペクトルは、420nm、660nmにあり、 上記LEDのうち、短波長の方は作用スペクトルの波長からずれている。
この理由として、2001年以前は、470nmより短い波長の安価なLEDは市場に存在しなかったという背景が考えられる。
ところで、生体においては、紫外線等有害光線に関する認知度は高く防御するための商品が多種市販されているが、 有用な光線を体内に取り入れるということについては、意識が低く市場も未開拓という現状がある。
LEDの技術開発の進展により、2002年以降は、400nm帯域のものも安く入手できるようになり、植物育成光源としての有用性について、最適な波長を絞り込む自由度が広がった。
今回の取組では、当社開発の400nm帯域蛍光ランプおよび種々の波長のLEDの植物に対する特性を評価し、最適な光源を装備した植物育成装置を開発する。
生体においては、血中の酸素飽和度が低下すると呼吸障害・チアノーゼ等種々の疾患が併発する。
当社での実験で、ヒトに対して400nm帯域の光を照射することにより、血中の酸素飽和度が向上するという効果を偶然見いだした。オキシヘモグロビンやメトヘモグロビンは、 400nm帯域の光で共鳴することが明らかにされており、クロロフィルとヘモグロビンの分子構造の類似性から、ヘムにおいても何らかの光反応が日常起こっているのではないかと推測している。 本計画では、400nm帯域光源による血中酸素飽和度向上の再現性を明らかにし、 健康維持のための商品開発へ臨みたい。
従来と比較して、低消費電力で高い収穫量が期待される「植物育成装置」が開発できる。また、ヒト・動物においては、健康促進が期待される「血液活性装置」が開発できる。
光合成を必要とする植物全般を対象とした「植物育成装置」として商品化する。たとえば、温室栽培の稼働率向上のための夜間光源として、 あるいは一般家庭向けに室内栽培用の光源としての用途を考えている。
蛍光ランプは、JIS規格品に適合するものを採用し、既製の「調光式蛍光灯器具」を利用する。
LEDの発光効率が最大となる条件を再現できるよう、前段に調光回路を設ける。後段では、電子スイッチにより電流を断続し、 光合成効率の最大条件を再現させる。商品化する際は最適な条件を固定し、調節不要な回路にしたい。
健康促進の目的で、ヒト・動物を対象とした「血液活性化装置」として商品化する。
たとえば、携帯可能な「小型発光器具」の形態として実現し、 一般ユーザ向けの用途を考えている。
図を挿入予定。
回路は、乾電池でLEDを直接点灯させる単純なものを考えている。 試作では、測定条件のばらつきを無くすために、 皮膚と光源の間に定寸スペーサおよび、定面積開口部を設けることを考えているが、商品化する際は、 「手で握る」もしくは体に固定できるタイプの携帯型にしたい。
当社開発の400nm帯域蛍光ランプ
特徴:中心波長407nm、半値幅30nmの帯域の波長を効率的に発光する。
LEDと比較して、一度に得られる光量が多い(LED150個分)
400nm帯域LED
特徴:中心波長405nm、半値幅30nmの帯域の波長を効率的に発光する。
光源が小さいため、照射ポイントを絞ることができる。
【上記400nm帯域の光源を適用する対象とねらい】
この波長帯域は、光合成の作用スペクトル、ヘモグロビンの吸収スペクトル等とオーバーラップすることに着眼する。
植物の光合成の光源として用いると、効率的な植物育成ランプとしての機能が期待される。
クロロフィルの作用スペクトルは、420nmおよび660nm近辺にピークがあり、本取組では420nm近辺のスペクトルをカバーする400nm帯域光源装置を植物育成用に開発する。
LEDの技術開発の進展により、2002年以降は、400nm帯域のものも安く入手できるようになり、植物育成光源としての有用性について、最適な波長を絞り込む自由度が広がった。
今回の取組では、当社開発の400nm帯域蛍光ランプおよび種々の波長のLEDの植物に対する特性を評価し、 最適な光源を装備した植物育成装置を開発する。
間欠照射・・・光合成の過程には「暗反応」といって 光を照射しなくてもよい時間帯があり、
照射する光を断続的にON/OFFすることにより、光合成の対電力効率を向上できることが知られているにもかかわらず、 植物育成用に開発され市販されているものを見かけない。
本開発では、電力コスト低減をねらいとして、 LED光の断続装置の開発にも取組む。
本技術開発で用いる機材は、後述の計画にも適用する。
血中の酸素飽和度が低下すると呼吸障害・チアノーゼ等種々の疾患が併発する。
当社での実験で、ヒトに対して400nm帯域の光を照射することにより、血中の酸素飽和度が向上するという効果を偶然見いだした。
オキシヘモグロビンやメトヘモグロビンは、400nm帯域の光で共鳴することが明らかにされており、クロロフィルとヘモグロビンの分子構造の類似性から、 ヘムにおいても何らかの光反応が日常起こっているのではないかと推測している。
本計画では、400nm帯域光源による血中酸素飽和度向上の再現性を明らかにし、健康維持のための商品開発へ臨みたい。
以下に、調査した特許情報をキーワード別に示す。動植物への光効果 (調査日:2003年5月21日)
キーワード1:波長・光・酸素・ヘモグロビン ⇒ 該当なし。
キーワード2: 波長・光・酸素・活性化 ⇒ 測定方法のみ(400nmを利用した技術はない)
波長 650nm以上
波長 630nm以上
波長 三波長による混合色
キーワード3:光・回復・装置 ⇒ 400nmを利用した技術はない。
波長 強い光
波長 380~420nm
キーワード4:光・酵素・活性化 ⇒ 以下の関連事項がヒットした(但し未請求取り下げ)
波長 300~ 500nm
キーワード:光・酵素・活性化 ⇒ 400nm関連技術無し
波長 630nm付近
波長 可視光線または非可視光線
波長 広帯域、太陽
キーワード:光・活性化・クロロヒィル・葉緑素・装置 ⇒ 対象案件なし 植物に関する特許として「400nm利用装置の発明なし」
波長 400~700nm
その他 ⇒ 対象案件なし 植物・生物にかんする特許として「400nm利用装置の発明なし」
波長 320~360nm
波長 370~400nm
波長 紫外線
波長 365nm
[今後] テスト用照明の作成、計測システムの構築
[課題] 実験場所の確保
[今後] 血液活性化テストのための試作品を5月に1点制作した。現在、テスト中。
[課題]